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科学のお話

2016年6月14日(火)

日本が名付けた元素“ニホニウム(Nh)”について


 この世に存在する元素を原子番号順に並べた“元素周期表(例えば,文部科学省が配布している“一家に1枚”ポスターが参考になります)”を見ると,みなさんになじみのある元素など,118 個の元素があります(2015 年末時点)。この表をよく見ると,113番目に“ウンウントリウム”,115番目に“ウンウンペンチウム”など,不思議な名前がつけられた元素があります。これらは,存在が確認されているけれど,正式な名前がまだ決まっていないため,仮の名前が付けられている元素です。例えば,113番目の元素は,日本の理化学研究所で,2004年から2012年の間に3個の原子が作られたものですが,これには“ウンウントリウム”という仮の名前が付けられています。正式な名前については,その存在をきちんと確認したところが命名権を持っており,原子番号113 番の元素の命名権は理化学研究所が持っています。
 そこで,2016 年6 月8 日に,この元素名の案として,“ニホニウム”,元素記号“Nh”が発表されました。今後,世界中から意見などを聞いて,年内には正式に決まるようです。過去に,日本人による元素の発見・命名(ニッポニウム)がありましたが,別の元素であったことが分かり,幻に終わりました。
 今回は,理化学研究所が“GARIS(ガリス)” と呼ばれる実験装置を使って,ロシアやアメリカと競争をしながらその存在を確実に証明し,命名権が与えられました。日本の科学力の高さがうかがわれます。

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