ブログ

ホーム > 科学のお話 > タンポポの春・夏・秋・冬


科学のお話

2017年5月30日(火)

タンポポの春・夏・秋・冬

 5月も終わりになり、朝晩は涼しくても、昼間は暑い季節になってきました。植物が育つスピードも速くなってきて、こども文化科学館の周りの公園や川土手でも、草刈りが行われても、すぐに雑草たちがまた生い茂ってしまいます。そんな季節に春に黄色い花を咲かせたタンポポたちはどうしているのでしょう?

 調べてみたのは、約10年前に広島城の二の丸に生えていた1株のカンサイタンポポです。間違えて他のタンポポとわからなくなってしまわないように、木の根の近くに生えているタンポポを選んで調べました。

図1 調べていたカンサイタンポポ(撮影2005年4月22日)

 約1年間調べた記録をまとめると、下の表のようになりました。4~5月に花を咲かせた後、葉の数が減っていき、7~9月には、なくなってしまうことがわかります。

表1 カンサイタンポポの葉の数

 カンサイタンポポは果樹園、川土手、公園など人が時々草刈りをするような場所を好んで生えます。しかし、地面に広がって葉を広げるカンサイタンポポは、植物が元気よく生長する夏の時期には、他の植物に隠されてしまいます。このため、夏の時期には根だけを残して、姿が見えなくなってしまうのです。

 今回紹介したのは、カンサイタンポポの場合です。道端でよく見られるセイヨウタンポポでは、一年を通した葉や花のつけ方は違っているかもしれません。みなさんも、よく行く場所で、同じタンポポを続けて観察をしてみてはいかがでしょうか?身近な植物の意外な暮らしぶりが見えてくるかもしれません。

ページトップへ


ブログ

科学のお話