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掲載日2020.05.01
2020.05.01

「おうちでミュージアム」おうちでひろしまの空を眺めよう!②

今度は、「ひろしまの空」を使って星の姿を探してみましょう。

写真1は、令和2年4月14日午後8時30分の空の様子です。写真の左右が東と西、上下が北と南にあたります。今の時期から5月の終わり頃までは、西の空で金星が「宵の明星」として鋭く輝いています(写真1の黄色の矢印)。しかし、見えている星はそれだけではありません。写真2の四角①や四角②のあたりには、春の星座たちが見えています。


写真1 令和2年4月14日午後8時30分の空の様子


写真2 四角①や四角②の中に星が見えますか?

何も見えませんか?それでは画像を拡大して目を凝らしてみましょう。


写真3 四角①部分

写真3は、空の高いところ(天頂)から北寄りの空にあたる四角①を切り取ったものです。天頂付近では、7つの星がひしゃくの形をして並んでいます。北斗七星と呼ばれる星の並びで、おおぐま座の一部でもあります。この北斗七星のひしゃくの水をくむ部分の星を2つ結び、その長さを5倍ほどのばしていくと、やや暗めの北極星が見つかります(写真3の黄色の矢印)。北極星は、いつでも北の空に輝いていてほとんど動かないため、北の方角を知る手がかりになります。


写真4 四角②の部分

一方、写真4は、天頂から南寄りの空にあたる四角②を切り取ったものです。北斗七星のひしゃくの柄のカーブをそのままのばしていくと、うしかい座のアークトゥルスや、おとめ座のスピカをたどっていくことができます。アークトゥルスやスピカと二等辺三角形を作るように星を探すと、しし座のデネボラも見つかります。デネボラから西に目を向けると、「?(はてな)」マークを左右ひっくり返したような形があります。これはしし座の頭の部分にあたります。

いかがでしたか?街明かりの明るさによって、暗めの星たちは見えにくくなっているものの、意外と広島の街中でも星を見つけることができます。「ひろしまの空」のページには、より高画質の写真がありますので、ぜひ拡大して楽しんでみてくださいね。